フレッシャーズトップ > ビジネス準備 > インターネットビジネスの裏側~ビジネス視点で見るネットの活用法~

私が社会人になった1986年(昭和61年)、長崎県佐世保市で「株式会社たかた」が創業しました。いまの「株式会社ジャパネットたかた」のことです。売上高が1,000億円を超える業界有数の企業になりました。
ジャパネットたかたでは、テレビショッピングの司会者が話す声を測定して、何ヘルツで(どんな声の高さで)話すと、どの程度の電話注文が入るかを調べながらトークの練習をしていたと聞きました。また、出演者がホコリでのどを痛めないよう、自社スタジオのある建物は土足厳禁にしているそうです。
ドラッグストアの最大手と言えば「マツモトキヨシ」。マツモトキヨシでは、買い物をするお客様の「感覚」を一生懸命に考え、さまざまな工夫をしているそうです。
たとえば、店と道路を仕切る壁がマツモトキヨシには見当たりません。代わりに、誰でも必要とする日用品を置きます。壁代わりのショーケースです。このショーケースを見るためにお客様が近づくと、さらに奥の商品が目に入ります。
また、途中でお客様が違和感をもたないように、外の明るさに合わせて照明を明るくしています。晴れた日に外から店に入っても、明るさの変化を感じないようにするのが基準だそうです。
このように、みなさんが普段は何気なく見ていているものも、提供する側は、必死になって考え、工夫していることが沢山あります。買い物をするのは簡単ですが、提供する側になったら、お客様の気持ちを徹底的に考え、手を抜かずに準備し、気を抜かずに実行するということが必要なのです。
この連載でお伝えしたいのは、普段何気なく使うインターネットのホームページについて、見る側の視点ではなく、提供する側の視点、すなわち社会人となった皆さんの視点で考えることす。
これから社会人になると、提供する側として「プロ」にならねばなりません。ちょっと使いづらい、見づらい、分かりづらい、これだけでお客様は文句を言います。文句を言われるような社会人では、給料をもらうことが難しくなってしまいますね。
私は、この社会人としての視点を「ビジネス視点」と呼んでいます。今までの皆さんの視点は、「ユーザー視点」です。
この連載では、ホームページについて、ビジネス視点で解説します。さらに、これから社会に出るまでの間に、どんな準備をしたらよいかについて、提案します。最後には、インターネット上でのコミュニケーションを、少し体験をしてもらおうと思っています。
ビジネスの現場で必須なものには「ビジネス思考」「コミュニケーション能力」「情報収集力」の3つがあります。
「ビジネス思考」とは、何を見てもビジネス視点で考えるクセをいいます。たとえば、通勤電車で中吊り広告を見ながら、「自分が編集長なら、どの記事を目立たせるか? 別の言葉を使ったらどうか? 何が読者の心に刺さるか? この色は適切か?」と考えます。
また、何でも数字で考えてみます。
たとえば、「ヤマト運輸はたくさん荷物を運んでいる」を、「ひと月に何個運んでいるか?」と考えてみます。(答え:2010年11月は、月に3.3億個)「日本は少子高齢化だ!」というのを、「毎日何人減る?」と考えてみます。(答え:今後40年平均で毎日2,000人減)
「コミュニケーション能力」ですが、ネット時代は、話し方や書き方に加えて、手段を選ぶ能力も必要です。シーンによって瞬時に、電話か、メールか、ツイッターかなどを判断します。
「情報収集力」においては、ネット検索の能力で大きな差がつきます。
たとえば、数字が入った情報が欲しいときは、検索キーワードに「単位」を加えます。人口なら「万人」、金額なら「億円」などです。政府のホームページから探したいときは、「go.jp」を加えます。図を探すときは「画像検索」を活用します。
ホームページをビジネス視点で考えるとは、お客様との良い「コミュニケーション」のために、「ビジネス思考」で、ホームページに載せる「情報」を徹底的に考えることです。目的は「コミュニケーション」であり、手法は「ビジネス思考」ですが、その結果として生み出されるのは「情報」というアイデアです。あなたの仕事は、あなたの選んだ「情報」によって評価されます。
さて、インターネット上には大量の情報があります。日々、その情報は増え続けています。ところで「情報」って何のことでしょうか?
実はインターネット上の情報は4種類しかありません。「文字」「画像」「音声」「動画」です。その中でも、現在はほとんどが「文字」と「画像」です。よって、ホームページをビジネス視点で考えるとは、「文字」をどうするか、「画像」をどうするか?を考える事なのです。

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今は、業種を問わずインターネットを活用している時代です。農業でも、士業でも同じです。農業と関係するインターネットサイトの例では、「オイシックス」や「京都おぶぶ茶苑」などがあります。ネットショップ能力認定機構の実施委員でもある「オイシックス(http://www.oisix.com)」は、業界では有名な、まじめな生産者に焦点をあてた有機野菜の「八百屋さん」です。
また、ネットショップ検定の公式テキストでご紹介している「京都おぶぶ茶苑(http://www.obubu.com/)」は、宇治茶を販売していますが、焦点をあてているのは茶畑での体験であり、その体験を世界各国に広めようとしている生産農家です。
一方、税理士や弁護士といった、資格を仕事にしている人達も、いまやホームページがないと、新規のお客様との出会いがありません。お客様による口コミも進まないのです。
ホームページを計画できない人は、ビジネス社会で生きていけない時代に入ったようです。>>コラム第一回は「文字(検索ワード)」について解説します。
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