貯蓄をする前に必要なことは?
まず、貯蓄をするにあたって必要なことを聞いたところ、はじめに目標を設定しなければダメとのこと。貯金には継続性が必要なので、やみくもにためたり、気まぐれでためたりするのでは意味がないそうです。
「何のために、いつまでに、いくらためるのかを決めなければ、どのぐらいの速度で目的地まで走っていいのかわかりません。また、老後のために40年後に5,000万円といったような遠い目標をいきなり立ててしまうと、想像がつきにくい。はじめは勉強代や旅行資金、車の資金といった身近な目標にするといいですよ」(山中さん)
近い将来自分が何をしたいのかを考えるといいようです。さらに、目標に向けた貯金の前に、ためるべきお金があるそう。
「万が一、何かあったときに困らないために、いつでも使えるお金をとっておく必要があります。これがファーストステップです。目標は生活費の1~2カ月分ぐらい。給料の10%を毎月貯金していけば、10カ月で月給1カ月分がためられますよ」(山中さん)
これをクリアしてから、自分の目標に向けた本格的な貯金に移るわけですね。
ためるお金は使うお金とは別の場所に
では、ファーストステップも含め、お金をためていくには、どのような方法が適しているのでしょうか。山中さんいわく、給与が振り込まれる口座にためるやり方だとつい使ってしまうのでNGだそうです。
「使うお金とためるお金を一緒にしないことが必要です。会社に財形貯蓄の制度があればそれを利用するのもいいですし、新しく積立定期預金の口座を作るのもいいですよ。そうやって毎月自動的にためられるようにするんです。ネット銀行には小額・短期の積立定期預金でも金利がいい場合があるのでおすすめです。少しでもいいものを選ぶことで、金融商品の勉強にもなりますよ」(山中さん)
こうして積立定期で目標額をためたあとは、万が一のためのお金は給与振込口座とは別の普通預金口座、すぐに使わないお金は金利がいい定期預金口座といった具合に目的別で口座を分けると管理しやすいそうです。
投資はまだしない方がいい
ところで、株やFXなど、元手を増やすこともできる投資という方法もありますよね。
「投資はお金が半分以下になる危険性もあります。また、投資をしようにも資金がないことにはできませんし、額が大きくなければ運用効率はあがりません。投資は、自分のなかで余裕ができてから考えた方がいいですよ」(山中さん)
なるほど。貯蓄するはずがお金が減ってしまっては意味がありませんし、若いうちはコツコツとためていくのがいいようです。
また、貯蓄のためには、家賃などの固定費を節約することも重要。山中さんいわく、これから部屋探しをする場合は、安い物件を探すのもいいとのことで、家賃は月給の20%程度が目安になるそうです。
ちなみに、これを書いてるワタクシは恥ずかしながら、32歳で貯蓄ゼロ。10年後にこうなってしまわないように、フレッシャーズのうちから貯蓄しておいたほうがいいですよ!
文●宮田文郎(アート・サプライ)