1.使ったお金を「消費」、「浪費」、「投資」に分ける
最初の一歩は、自分が何にいくら使っているか知ること。横山先生によれば、自分のお金の使い道を知るには、毎月の支出を「消費」、「浪費」、「投資」に分けてみるという方法がいちばん簡単で分かりやすいそうです。
「消費」とは、光熱費、食費などの生活に必要な経費。「浪費」とは、タバコやコーヒーなどの嗜好品、程度を超えた買い物など、生活に必要ないものへの出費で、いわゆる“ムダづかい”。書籍代や習い事など、将来の自分にとって有効な出費は「投資」に当たります。
これらを家計簿に記録していくのが理想ですが、それが大変なら、ノートに簡単に書きとどめるだけでも、「消費」、「浪費」、「投資」の三つの封筒を用意して、レシートを分けて入れておくだけでもかまいません。
この方法をやってみると、自分が意外なほど多くの金額を「浪費」していたことに気づくはず。さらに90日間続けると、お金を使うときに、それが消費か浪費か、投資なのか、自然に気にするようになり、それだけで浪費が減ります。
2.カードを使うのをやめてみる
次に、クレジットカードを使うのが習慣になっている人は、90日間、カードを一切使わずに生活してみましょう。
現金を持っていないときも買い物ができたり、買い物するとポイントがたまったり、何かと便利なカードですが、その便利さが浪費に拍車をかけている可能性があるからです。
「カードを使っていると、自分の収入やお金の使い方が見えなくなってしまいがち。若い人で破産してしまう人は、カードを使って買い物をするうちに歯止めがきかなくなったという人が多いです」(横山先生)
と言っても、90日間カードを使わずに生活してみて、特に不便を感じなかったと言う人は、その後は利用を再開してOK。しかし、カードがないと生活できないと感じる人は、実はカードを使うとお金を使いすぎてしまうタイプ。貯蓄体質がしっかり身に付くまで、カードの利用は控えた方が良さそうです。
3.無理のない目標を設定する
貯蓄するには「いつまでにいくらためる」という目標設定が大事ですが、ここでいきなり「1年で100万円ためる」なんて大きな目標を設定すると、必ず途中で挫折します。
ちなみに横山先生が顧客の貯蓄の相談に乗る際には、最初の90日間は8万円を目標とするよう提案しているそうです。8万円の貯蓄目標を達成できたら、次の90日間では10万円、次は12万円、その次は20万円というように、徐々にハードルを上げていけば、どんな人でも確実に貯蓄を殖やすことができます。
4.ためる楽しみを見つける
最後に、意外と大切なのが、お金をためることで得られるちょっとした楽しみを見つけること。ストイックにため込むだけでなく、「10万円たまったら、旅行に行こう」、「50万円たまったら、パソコンを買おう」などの楽しい目的があると、励みになり、継続的に貯蓄できるようになります。
「不況のせいで、自分の老後や将来が不安だから貯金をしたいという若い人が増えています。でもこんな時代だからこそ、若い人には、夢や前向きな目標を持ってほしい」と語る横山先生。貯蓄体質を身につけることは、ただ将来のための保険というだけでなく、夢をかなえる第一歩でもあるのです。
シンプルで無理のない横山式レシピを実践すれば、たとえ年収が200万~300万円程度でも、やがては「1年で100万円」のペースを確立することもできるはず。
文●本居佳菜子(エフスタイル)