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フレッシャーズトップ > 社会人の本音 > 会社の規則21 > 第2回:会社に話してみると労働条件があっさり改善されるケースも

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  • 社会保険労務士
  • 田治米 洋平(たじめ ようへい)
  • たじめ労働法務事務所 代表。
  • 大阪府出身。28歳。

皆さん社会保険労務士をご存知ですか? 
社会保険労務士は社員の待遇や解雇問題など労務問題を扱う専門家で、会社と社員間のトラブルの解決や防止の手助けを行っています。
税理士が税務 (経理)の専門家だとすると、社労士は労務(人事)の専門家だと思っていただければイメージしやすいと思います。
最近、過労死や残業代不払い問題などがマスコミで取り上げられることが増え、皆さんの労働条件を取り巻く環境は激変しています。
皆さんは現在、残業代や有給休暇をきちんともらっていると断言できますか? 逆に不満・違法だと思っていたことが合法であるかもしれません。
意外と知られていない労働条件についてここでご説明していきたいと思います。

第2回:会社に話してみると労働条件があっさり改善されるケースも

 前回、労働条件は全体的に良くなってきているとお話しました。しかし、
「労働条件が良くなってきているといっても、結局大手企業の話でしょ!?」
そう思われる方も多いかもしれません。

 事実、労働基準法違反で労働基準監督署が立件するのはよほど悪質でない限り、社会的影響力の強い大企業がほとんどで、中小企業に関しては訴えがあってもすべてを調査することはできず、また、調査に入ったとしても指導でとどまるケースが実際には多いのです。よく「会社が違反しているから労働基準監督署に訴える!!」なんていう人がいますが、実際にはよほどの証拠が揃っていない限り監督官が動くことはそうそうありませんでした。それは全国で400万社以上の会社があるのに対して、監督官が3,000人しかいないことからも明白です(1人あたり2,000社を担当)。


 中小企業は当然、経営的に大手企業と比べ労働条件がよくないところが多いです。以前、私が関わったある会社で雇用契約書を見せてもらったところ、残業代が一律800円という会社がありました(本来は通常の賃金の25%増)。どういうことか社長に聞くと、この会社の社長は残業代を割増しないといけないこと自体を知りませんでした(指摘後、すぐに改善されました)。


 これは極端な例ですが、実はこの会社のように、中小企業ではあからさまに違法なことを行っている会社がたくさんあります。しかも、社員の方が知識があり違法なこととわかっていても、会社(社長)の方がわかっていない場合がほとんどです。そして不満が積み重なっているところにあるきっかけで表面化してしまうのです。しかし、こういった会社ほど単に知らなかったというケースが多いので改善しやすいのです。


 一番難しいのは中堅どころの会社だと思います。中小企業のように社長が身近ではないため問題が伝わりづらく、その上、残業代や有給休暇等を与えるには従業員が多すぎて負担が大きく、問題を認識していても改善できないでいるのです。


 では、そのような会社に勤めてしまったら諦めるしかないのか? そんなことはありません。対処法はいろいろありますが、まずは何が問題で何が問題ではないのかを皆さん自身が認識することです。


 そして問題があると判明した際には、いきなり労働基準監督署へ行ったりせず紳士的に会社に話をしてみることが、まず第一歩だと思います。

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