はじめてのオリジナル商品を開発するにあたって、ブランドロゴひとつにもこだわったという岩瀬直美さん。今回は、ブランドイメージを作り上げる際のエピソードについてお聞きしました。
―それでは、パッケージのデザインもご自身で手掛けられているのですか? コスメってかわいらしいパッケージが多いですが、Nawoの商品はシックな感じがしますね。
ええ、パッケージも手掛けています。商品のブランドロゴは今回コラボしたフラワーデザイナーMassaによる手描きのものです。女性のしなやかさをイメージして、筆で「Nawo」というロゴを描きました。筆を使ったのは、デジタルの時代だからこそ人のぬくもりを一人一人に分け与えたいという思いがあったからなんです。
―黒地に箔押しのロゴがとても映えていますね。
色にも意味があるんです。ロゴは、オーロラカラーなのですが、見る角度によって光の反射具合が変わって七色に輝くようになっています。地の色もただの黒ではなく、マットなブラックを使っています。「暗闇の中からひときわ輝く光(女性)」を表現したかったんですね。七色の光というのは、多面性のあるどんなことにも対応できる、クールで柔軟性のある女性をイメージしています。
―確かに角度を変えると色が変わりますね。商品パンフレットやWebサイトに載せる写真を撮るのが大変そう......。
実際、物の撮影は本当に大変だったんです!12時間かかりました(笑) 光の当たり具合が少し変わっただけで、緑から赤、赤からオレンジという具合に色が変わってしまうので......。だから、カメラマンさんに「そこ、もうちょっと角度を変えて光当ててください」という感じで何度もお願いして撮ってもらいました。
―グロス自体の色もきれいですね。ゴールドピンク、パールベージュ、ダイヤモンドパールと3種類ありますが、それぞれに特徴があって選ぶのに苦労しそう(笑)。
ゴールドピンクは「女性のしたたかさ」がコンセプトなので、かわいらしさというイメージを一切外し女性の強さやの中にセクシーさを感じさせる色に仕上げています。パールベージュは「クールなスーパーウーマン」というのがコンセプトで、仕事に生きる女性を意識した知的でかっこいい色をイメージしています。ダイヤモンドパールは「女性のしなやかさと上品さ」を意識して、どんな色にも染まれる柔軟性のある女性をイメージ。そんなふうに、ひとつひとつに意味を込めているんです。
―コンセプトがしっかりしているから、どれも魅力的なんですね。ちなみに、ブランド全体のコンセプトは何でしょうか?
「ヌードなプライド」というのがコンセプトです。女性が素顔でも常に正々堂々としていられるような、飾り立てなくても内面から自信や美しさがわきあがってくるような、そんなコスメティックを提供していきたいのです。このグロスも、素肌にひと塗りするだけでその人の色気が出るようなものを目指しました。
―そういったコンセプトにしたのは、何か理由があるのでしょうか?
東京に出てきてモデルの仕事を始めたとき、プロデューサーから常に「ジーパンとTシャツ、素っぴんで歩け」と言われていたんですよ。「毎日化粧する必要などない。ジーパンで来い」と。当時は、生意気にも「言いたいことは分かるけど、そこまで することなんてない!ファッションもメイクも個性の一つなんだから!」なんて思っていたのですが、今はその言葉の意味がすごくよく分かるんです。内面から出る自信があれば、常に着飾る必要なんてないんですね。実際、かっこいいモデルさんって、ジーパンとTシャツだけでも「あ、あの人何やってる人なんだろう?」なんて引きつけられるし、素っぴんでもオーラがあるんですよ。それを目指していきたいと思ったのが、いちばん大きな理由ですね。
―そうすると、ターゲットはやはり社会人の女性になるのでしょうか?
メインのターゲットはそうですね。だいたい、20代後半から40代くらいまでの女性を意識しています。ただ、中学時代の私がそうだったように、大人の女性に憧れる若い女の子というのもいるわけですよね。だから、広く考えれば、そういう大人の女性を目指す10代の女の子もターゲットに入ってきます。そして、素敵な女性にプレゼントを贈りたいと思っている男性も。「男性が女性にプレゼントする贈り物」というのもひとつのコンセプトなので、パッケージは男性が購入しやすいよう、万年筆が入っている箱のようなボックス型のデザインにしているのです。